#4 「コミュニケーション」

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4Natureでは、創業当初からのサトウキビストローの販売から始まり、コミュニティーコンポストやファーマーズマーケット、さらには今年からはCSA LOOPという事業に新しく挑戦しています。

一見、関係ないようなそれぞれの事業にも一つ一つに共通した大きな目的があります。

そして、そこに至るまでにさまざまな出会いやストーリーがあります。

その出会いやストーリーについてもたくさんお話していきたいと思っています。

  • Text:

    Ryota Hirama

「コミュニケーション」

みなさん、こんにちは。4Natureでは1-3月がCSA LOOPの会員募集の時期なので、とても忙しい時期になります。そんな2月下旬の今は早くも花粉に苦しめられています。何かいい改善策があれば是非教えてください…!!!

さて、今回は「コミュニケーション」についてです。最近では、コミュニケーションの大切さが再認識されてきたように思います。一時期はご近所付き合いに代表されるコミュニケーションは大変で、面倒なことだと虐げられていました。それでは、なぜ今になって改めて重要性が叫ばれるようになってきたのでしょうか。。私は、社会の変化や多様性の拡大に従来の仕組みや組織が通用しなくなっていったからだと思っています。今回はそんなお話をしていきたいと思います。

持続する仕組みに必要なもの

どんなにいい仕組みや組織にも終わりというものはつきものですが、その終わってしまう理由とはなんなのでしょうか。そこにはさまざまな理由があるでしょうが、多くは時の流れによって続いていた時とは状況が変わってしまったということがあると思っています。例えば、地域の町内会なども社会が今ほど多様化してない時代にはうまく機能していたように思います。しかし、個人の働き方が多様化したり女性の社会進出が進む世の中では全ての町内会がとは言いませんが、多くは関わりづらい組織になってしまってはいないでしょうか。もしくは、夫婦関係などもそうかもしれません。では、なぜその社会の変化に対応しきれなくなってしまったのでしょうか。そこにはコミュニケーションが起因しているのではないかと思っています。コミュニケーションは、その対象や関係者に柔軟性をもたらすのです。

コミュニケーションの欠如がもたらすもの

どうしても仕組みや組織が慣れてくると「当たり前」や「慣例」が定常化してしまい、阿吽の呼吸とでもいうかのように会話や雑談がなくなっていきます。そうすることで時代やライフステージの変化とともにどうしても少しずつズレが生じてしまいます。10年前と今とで全く同じ状況かということはそうそうないのではないでしょうか。気づかないうちに生まれた歪みはだんだんと広がっていき、気づいた時にはもう取り戻せないくらいになっていることもあるでしょう。コミュニケーションがなくなることで微妙な違和感を感じることができなくなり、組織や仕組みを硬直させてしまうのです。もし、そこにコミュニケーションが存在していたのであればその微妙な違和感や変化に気付き、それに合わせて少しずつ調整していくことで時代の流れや変化、ライフステージに取り残されることなく、メンバーやパートナーと歩みをともにしていけるはずです。コミュニケーションは、もちろん愉快なもので豊なものではあるのですが、自分と対象との関係を知らせるという1つの大きな役割も担っているとも言えるのです。そのため、仕組みや組織を持続させようと考えるならばコミュニケーションは組織や仕組みができた結果ではなく、その屋台骨として組み込まれていくべきなのだと考えています。そのため4Natureでは常にコミュニケーションを最重要視し、さまざまな物事を進めています。

そして、そのコミュニケーションをある種のインフラとして組織の中でワークさせながらも、コミュニケーション同様にそれ自身もインフラとして存在すべき要素である2つのうちの1つである「グラデーション」について次回お話していこうと考えています。

今後の記事

10月:#1.プロローグ
「ご挨拶」
11月:#2.Mission
「バランスの取れた優しい世の中に」とは
12月:#3.Vision
「自律分散型社会」とは
1月:#4.Value
「美味しい」「楽しい」「愛おしい」
2月:#5.Core part1
「コミュニケーション」とは
3月:#6.Core part2
「グラデーション」とは
4月:#7.Core part3
「余白」とは