第1回共創会議を開催しました|仕組みについて考えよう
第1回(2021/08/27)は「CSA LOOPについての情報整理」です。この仕組みのなかでのモノや人の動き、そこで発生するコミュニケーションなど全体感を確認しながら、この仕組みが浸透した先にどのような社会になっていくかを考えていきました。
今回は緊急事態宣言が発令中のため、オフラインではなく完全オンラインでの開催となりました。現在の農国ふくわらいさんとの実証実験に参加されている方から、新しくこの仕組みに関心をいただいている方まで、多くの方にご参加いただきました。
図のように、CSA LOOPは、拠点をハブに、消費者と農家が直接のコミュニケーションをおこない野菜の受け渡しをおこなっていきます。その際に会員は、家庭で使いきれない堆肥を持参し農家へ預けることができます。受け渡された堆肥は適切な処理のうえ、栽培に活用されていきます。対面でのコミュニケーションだけでなく、オンライン上のチャットスペースでも会話をすることができるので、コミュニティでの横でのつながりも築いていくことができます。
まずはCSA LOOPの仕組みのなかで、場面ごとにどんなメリットがあるか、一方で歩み寄りが必要な場面はあるか、そんな視点で考えていきました。
出てきたポイント
まずは場面ごとに、メリットや歩み寄り(理解)が必要な点を洗い出していきます。
消費者の目線では、家庭でコンポストを作ることでごみ出しが減るとか、こういった取り組みへの参加を通して、ご近所さんと知り合える/お店の人と仲良くなれるなどが挙がりました。また、堆肥を持参したり、野菜を受け取った後の運搬については、多少の負担はあるという意見が出ました。
農家の目線では、拠点に向かうということに関して、長い時間運転してくるその時間は農業には当てられないのではないか、ということや天災や大雨によって、野菜を持っていけない時があるのではないかという意見が出ました。そのほか、普段は梱包をして配送するところを、拠点で直接お渡しすることで梱包作業が軽減されるかもしれないという意見も挙がりました。
拠点と農家との関係性については、拠点近くの飲食店も取引先になると嬉しい、野菜を届けると同時にその場で販売もできたら効率的だという意見もありました。
仕組みのその先へ
このCSA LOOPを通して、人と人の相互理解、寛容性のある関係性を築くことで、どのような化学反応が生まれるのでしょうか。CSA LOOPが社会に浸透した先には、コミュニケーションが円滑に取られ、つながりを感じられるようなまちになっていることが想像できます。用事はないけど歩いていて挨拶をしたくなる、そんな温度感のあるつながりのある場所を持っていることは、シンプルですがそのまちでの住み心地、居心地に深く関わってきます。
次回は、今回実際に出たアイデアやポイントを整理し、消費者の立場から仕組みについて考えていきます。
※完全オンラインということもあり、写真撮影はしておりません。