畑に会いに行こう|夏野菜
瑞々しい夏野菜のすゝめ
『夏野菜』と聞くと、思い浮かべるのはきゅうりやトマト、ナスなど、瑞々しく、色もはっきりとしている野菜が多いですよね。それもそのはず!夏に育つ野菜は、その暑さから耐えるために水分を多く含むことで、気温の高さを克服しているのです。
野菜は旬の時期が一番、栄養価が高いと言われています。瑞々しい夏野菜には、夏に不足しがちな水分やカリウム、ビタミンがたくさん!また、生でそのまま食べられる野菜が多く、熱のこもった体を内側からクールダウンしてくれます。ついつい冷たい飲み物ばかり口にしてしまいますが、そんな時こそ『夏野菜』を食べて、軽やかに夏を楽しみたいですね!
『夏野菜』の特徴は、瑞々しさだけじゃない!緑や赤、紫など鮮やかで色の濃い野菜が多いのも、もう一つの大きな特徴です。私たちも日中、外にいると日焼けをしますよね。日焼けはシミの原因にもなりますが、その影響は体の内側にも現れます。紫外線は「活性酸素」を増やします。この「活性酸素」が増えすぎると、体の中で悪さをするようになります。
「活性酸素」の影響は人だけではありません。野菜たちもその「活性酸素」に負けないように、「色」で戦っています。例えば、トマト。赤いトマトに含まれる「リコピン」は、色素成分の一つで、活性酸素を除去する強い抗酸化力があります。植物のカラフルで鮮やかな色には、植物が生きるためのたくましい知恵がつまっているのです。
そうだ、夏野菜に会いに行こう。
夏の暑さにも負けず、色鮮やかに育つ『夏野菜』。そんな『夏野菜』を食べるだけではなくて、どうやって実っているのか見てみたい…。今回、そんな願望を石井農園・石井さんが叶えてくれました。千葉県船橋市・石井農園の畑へいざ、出発!
石井農園では身近なスーパーなどではなかなか取り扱っていない、イタリア野菜やヨーロッパの野菜を中心に育てています。「変わった野菜が好き」と石井さんが仰る通り、畑には見慣れない野菜がずらり。その数、年間約100品目!
中にはお知り合いからもらった種から育て続けている野菜、国内でもまだ育てている人の少ない品種の野菜も。レストランなどの飲食店にお届けしているということで、どうやらシェフにもその目新しい野菜達は人気のよう!石井農園さんの野菜は、農園に併設している直売所でも購入できます。
今年は雨が少なく、例年にない暑さから春夏野菜の成長にも影響が出たようです。今までよりも少し早く夏野菜を終了し、秋冬野菜の準備がスタート。秋冬野菜がで始めるのは、10月頃とのことなので、これからの季節も楽しみですね!
まだまだ!夏を代表する野菜たち
トウモロコシ
夏の訪れとともに、スーパーに出回り始める「トウモロコシ」。トウモロコシは鮮度が命!鮮度が落ちやすいので、購入したらなるべくすぐに食べるのがおすすめです。噛めばプチっと甘さが弾ける、夏野菜らしい瑞々しさ。
きゅうり
なんときゅうりの90%ほどは水分!ほぼ水分。シャキッとポキっと、生で齧っても美味しい。夏ならばキーンと冷やして、「冷やしきゅうり」を頬張りたい!イボが尖っているのは美味しいきゅうりの証拠。
空芯菜(クウシンサイ)
茎の中が空洞な「空芯菜(クウシンサイ)」。食感はシャキシャキとしていて、東南アジアや熱帯アジア地域では、ニンニク炒めにしてよく食べられている野菜。空芯菜×ニンニクで食欲アップ!スタミナ満点!
オクラ
独特なネバネバ食感が、食欲のない夏に助かる「オクラ」。さっと茹でて、おひたしにしても良し、カレーに添えても良し!長芋なんかと和えて、ネバネバ丼にしても美味しい。このネバネバ成分には、夏場に弱りがちな胃腸を整え、食欲を改善する効果もあるとか。
夏野菜に限らず、旬の野菜や果物にはその季節に私たち人間が体に必要な栄養がたっぷり。瑞々しい夏野菜は、火照った体も冷やしてくれます。まだまだ暑い日が続きますが、そんな時こそ『夏野菜』を食べて元気に楽しみましょう!
今後も旬の野菜や果物と出会うべく畑に行ってきます。畑で見て感じたことを鮮度の良いうちにお届けしていきますので、お楽しみに。