イベントレポート | ダイレクトトレードの世界に浸るトークショー開催。

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私たち4Natureは、CSA LOOPという農と人を繋げる仕組みを通して、野菜とコンポストを用いた資源循環やコミュニケーションのツールを提供しています。今回は、8月21日にCSA LOOP新拠点となるWOODBERRY COFFEE鎌倉で、ダイレクトトレードとコーヒー豆に関するトークショーを開催。同日に行われたシーサイドマルシェの様子と共にお届けします。

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    Chieko Kamitonda

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    Chieko Kamitonda

鎌倉の風に包まれて 

鎌倉は、利便性と豊かな自然が共存する美しい街です。東京から電車で約1時間。ホームへ降り立つと、ほのかな潮の香りを含んだ心地よい風が迎えてくれます。

シーサイドマルシェの温かな賑わい

シーサイドマルシェに並ぶのは、10月からCSA LOOPで野菜を受け取れる Microbe Natural Farmersの野菜を始め、新鮮な野菜や手作りの加工品、国産大豆を使用したこだわりのお豆腐など。さまざまな商品が並び、通りかかった地元の方や観光客を魅了します。

シーサイドマルシェ出店者のみなさん

Microbe Natural Farmersの新鮮な夏野菜

普段はWOODBERRY BAKERY(渋谷) でしか購入できない、有機素材を中心としたスイーツ

豆千代さんの厳選された素材を使ったお豆腐や納豆など

清水秀紀商店さんの神奈川県藤沢市で自然栽培・有機栽培で育てられた野菜を使用したジャムや乾燥野菜

コーヒーの物語が生まれる場所

夕方になると、店内ではWOODBERRY COFFEEの井川鉄平さんをゲストに迎え、トークショーが行われました。WOODBERRY COFFEEでは、生産地を直接訪れ、コーヒー生豆を適正価格で直接買い付ける「ダイレクトトレード※」を行っています。井川さんは、実際に訪れたグアテマラやエルサルバドルの農園の話や、コーヒー豆が消費者の手に届くまでのストーリー、そして気候変動の影響を受ける生産者たちの現状についてお話しいただきました。

WOODBERRY COFFEE 井川鉄平さん

※ダイレクトトレードとは?
生産者と直接取引を行うダイレクトトレードでは、仲介会社を介さないことで生産者に利益率の高い還元を行うことができます。さらに、コーヒー豆の高い品質に合わせた適正価格で買い付けることで、コーヒー生産者の生活を支えています。気候変動によって収穫量が不安定な時代だからこそ、ダイレクトトレードを通じてより生産者への還元率を高くし、生産者が生産を継続できる仕組みが求められています。

近年、コーヒーの生産地では、干ばつや異常気象により、収量が半減したり、実が成熟しなくなる問題が増えているのだそう。
「こうした状況だからこそ、ダイレクトトレードを通じて適正価格で買い付けることが、コーヒーの品質を守るだけでなく、生産者の生活を支え、未来につなげるために大切なのです」というメッセージを参加者のみなさんに伝えていただきました。

1cmの土をつくるのに100年

Microbe Natural Farmers追立さん

最後は10月よりスタートするCSA新拠点のMicrobe Natural Farmers代表の追立さんより農業への想いをお話しいただきました。「1cmの土をつくるには100年かかるからこそ、畑と土の命の繋がりを守り、みんなに新鮮で安心な野菜を食べてもらいたい。」
私たちが提供するCSA LOOPも、同様に生産者の未来を守りたいと考えています。それは、私たち自身や日本の未来を守ることにもつながると信じています。


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