イベントレポート|「バジルで癒される一日」ワークショップ開催。

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私たち4Natureが運営するCSA LOOPは、野菜と堆肥の資源循環を行うと同時に、消費者と農家、カフェなどの拠点での交流を育むことで、持続可能な循環型社会を築くための仕組みです。今回は、旬のバジルを楽しみながら、CSA農家の方に農業の裏話についてお話しいただきました。

  • Photo:

    4Nature

  • Text:

    Chieko Kamitonda

今回のワークショップには特別ゲストとして茨城県結城市のマーフィーズファームの篠塚さんをお招きしました。篠塚さんの農業スタイルは「ベジタブルシッター」として、野菜たちを見守りながら、必要なときだけそっと手を添えるというもの。草や虫、土や自然に任せて、できるだけ人の手を必要としない野菜づくりを目指しています。
篠塚さんからは、最近の農園の様子や、今回ガパオライスと共にいただくバジルについてお話いただきました。

「野菜がこの天候でやられてしまっても、誰のせいでもない。でも、その責任は農家が負わなければいけない」

近頃多発するゲリラ豪雨によって、収穫直前のトウモロコシが倒れてしまったのだそう。「大切に育ててきた野菜たちが天候によって折れてしまうことは誰のせいでもない。でもその責任を一挙に背負わなければならないのは、農家なんですよね」という言葉に参加者の皆さんは深く頷かれていました。

ガパオライスと共にいただく朝採れ野菜

お話のあとはお待ちかねの昼食タイム。ガパオライスと共に篠塚さんの畑で採れた、新鮮なバジル3種とピーマン3種をご用意しました。

バジルには強い抗酸化作用があり、体をストレスから守り、老化を抑える効果があります。150種以上ある中から今回ご用意したのは「クリシュナトゥルシー」「ラマトゥルシー」「カプーアトゥルシー」の3種類です※。新鮮さを味わっていただくため、香りを楽しみながら自分で葉を摘み取り、ガパオライスにトッピングしていただきました。
一緒にご用意した夏野菜は色とりどりのピーマン。同じ野菜でも品種によって見た目が全く違うのも面白いですよね。
※バジルは一般的に『ホーリーバジル』のことを指し、インドではホーリーバジルのことを『トゥルシー』と呼んでいます。

みんなで一緒に「いただきます!」

知られざる農業の裏話

旬の美味しさを堪能した後は、知られざる農業の裏話について篠塚さんからお話を伺います。日本の法律では、その土地にいる天敵昆虫が「農薬扱い」とされている(!?)など衝撃的な情報に、皆さんからも驚きの声が上がります。


天候不良や人手不足、孤立しやすい環境など、農家さんが抱える悩みについてのお話に、参加者全員が深く考えさせられる時間となりました。
スーパーに並ぶ野菜は、こういった課題に向き合う農家さんたちの努力とリレーによって支えられているのです。

食後にいただいたバジルティー。一口飲むと口の中いっぱいにバジルの爽やかさが広がります

最後に、鉢に好きな絵をペイントするワークを行い、『カイラン』という野菜の種を植えました。皆さん童心に帰り、黙々と絵を描いていました。これからどんな風に野菜が育っていくのか楽しみですね。

1日を通して、旬の恵みをいただくありがたさや、農業の現実について考えさせられる時間となりました。皆さんの日常の選択が少しでも生産者さんに寄り添うものになることを願っています。

ワークショップにご参加いただいたみなさん。ご参加いただきありがとうございました!

【8/21(日)開催決定!】夏の鎌倉で過ごす夕暮れ時のひととき、ダイレクトトレードの世界に浸るトークショー開催!

近年の危機的な気候変動により2050年にはコーヒーの収量が3分の2に減少すると予測されています。今回はダイレクトトレードに取り組むWOODBERRY COFFEEバリスタ井川さんを特別ゲストとしてお招きし、コーヒーが私たちの手元に届くまでのストーリーをお話しいただきます。

※今回は10月からスタートするCSA LOOPの野菜受け取り拠点『Microbe Natural Farmers@WOODBERRY COFFEE鎌倉』の会員募集も兼ねたイベントです。

詳細情報

開催日 / 2024年8月21日(水)
時間 / 17:00〜 (※ドリンクL.O. 18:30)
住所 / 神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-22-9
参加費 / 1ドリンク制
※マルシェ(14:00~17:00)は事前申込みなしでご自由にご参加いただけます

詳細・お申し込みは下記リンクよりご確認いただけます。
https://events.4nature.co.jp/experiences/15

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