お野菜手帳「ナス特集①」
#009 「ナス」
夏野菜と聞くと、 何を思い浮かべるだろう?漬物、煮る、焼く、蒸す、揚げる…。さまざまな料理で活躍する万能野菜、そう、『ナス』を8月のお野菜手帳では特集したいと思う。
CSA LOOPの農家さんへおすすめの夏野菜を聞いたところ、皆さん口を揃えて『ナス』を挙げてくれた。農家さんにも『ナス』は人気のようだ。もちろん『ナス』にもたくさんの品種があり、長いもの、丸いもの、紫色に白色…。その色、形も実にユニーク!
今月は越渕農園と楽菜ファームで育てている『ナス』を大集合!品種によって、味やおすすめの料理も少しづつ変わる。その特徴もぜひ紹介していきたい!
ナスについて調べてみる。
分類:ナス目>ナス科>ナス属
英名:eggplant、aubergine
別名:なすび
ナスの原産地はインド。人類にとって、かなり古くからつきあいのある野菜だが、日本には中国から奈良時代に伝わったといわれている。江戸時代の書物には、「紫、白、青の三色あり、又丸きあり長きあり…」と記されている通り、先人はすでに様々な色・形の『ナス』を知っていたようだ。
『ナス』の面白いところは、“ご当地ナス”が存在すること。『ナス』の栽培は全国に分布し、その土地の気候や人々の嗜好が反映された『ナス』がたくさんある。長いのか、丸いのか、どこで育ったのか。たくさんある中から、自分の好きな『ナス』の品種を探していく旅も面白そうだ。
栽培期間
露地栽培の『ナス』の旬は、初夏から秋にかけて。『ナス』の種蒔きは、地域にもよるがだいたい2〜3月頃。まだまだ寒い季節から、夏野菜の準備が始まる。
ナスの美味しさの特徴は、果肉の食感。スポンジ状の構造をしている果肉のおかげで、油やお出汁をたっぷり吸い込む。ナスの首が太く、ツヤのあるナスは、日光をよく浴びて、果肉がやわらかく充実した証拠。大きくなりすぎると、種が育ってしまうので、その前に収穫していく。
保存方法
『ナス』はなんと、90%が水分。高温多湿が好きな『ナス』の大敵は、低温と乾燥。なので、冷蔵庫にそのまま入れてしまうと、傷みやすくなってしまう。冷蔵庫で保存する場合は、キッチンペーパーで包み、野菜室へ。
8月は『ナス』特集!
今月のお野菜手帳は、CSA LOOPの農家さんである越渕農園さんと楽菜ファームさんにご協力いただき、定番ナスから変わり種のナスまで紹介していきます。
一般的な卵形のナスから、細長いナス、白いナス。ひとくちにナスといっても、色・形も個性豊かな『ナス』の世界。毎週水曜日に数種類ずつピックアップしていきますので、ぜひお楽しみに!
illustration:Mana Hasegawa