お野菜手帳「秋野菜②(れんこん・さといも)」

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今目の前にある野菜、さて、葉っぱを食べているのか根っこを食べているのか?
はたまた茎?実?私たちは毎日食べている野菜について、どれだけのことを知っているだろう?
本当はちゃんと知らない野菜のことを調べてみた。

この『お野菜手帳』を読んだら、あなたも野菜についてちょっと詳しくなれるはず。

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    Mana Hasegawa

#015 『秋野菜②』

秋の気配がしてきたかと思えば、夏を感じるほど暑かったり、急に冷え込んできたり。なかなか、季節に体がついていきづらい日が続きますね。今月は「秋野菜」特集!秋は、ホクホク、ほっこりするような野菜ばかり。野菜の旬を知って、心もお腹もまるごと季節を楽しもう!




エントリーNo.3「蓮根(れんこん)」

11月17日は「れんこんの日」!どうも、1994年11月17日に茨城県土浦市に日本各地のれんこん生産者が集まって『れんこんサミット』が開催されたことから制定されたそう。

れんこんの旬は「れんこんの日」からも分かるように、秋〜冬にかけて。実は、れんこんは9月頃には田んぼや沼地で成長を終える。その後、そのまま水の中で寝かせることでれんこんの旨みがぎゅっと凝縮。秋〜冬に旬を迎えるれんこんは、『晩秋れんこん』と呼ばれる。粘りけと甘みが強いのが特徴。
一方、6月頃に収穫される『新れんこん』は、シャキシャキ感と瑞々しさが特徴!まだ若いれんこんなので、色も白い。れんこんは収穫する時期によって、食感や美味しさも変わるのだ。

分類:スイレン目>ハス科>ハス属
英名:lotus root(ロゥタスルートゥ)
別名:はねす、はちす

れんこんは野菜のどこを食べているのかと言うと、“地下茎”の部分!根っこではなく、茎なのだ。れんこんを輪切りにすると花模様にも見える穴は、水の中で育つれんこんが呼吸するための穴。ちなみに、ハスの花はれんこんの花。ハスの花は、観賞用の品種もある。

エントリーNo.4「里芋(さといも)」

ねっとりとした独特の粘りけとホクホク感がクセになる里芋。里芋と日本人の歴史は思っているよりも長く、日本に伝来したのは稲よりも先だという説がある。練った里芋はお餅の代わりに食べられることもあり、戦国時代には携帯する貴重な食糧にもなっていた。

そんな里芋、土の中でどのように育つか知っているだろうか?じゃがいものように、土を掘ったらゴロゴロと出てくる気がするが、実は違う!葉や茎と繋がる大きな“親芋”から、“子芋”が生え、さらにそこから“孫芋”が生えてくる。普段私たちが食べているのは、この“子芋”と“孫芋”だったのだ!

分類:オモダカ目>サトイモ科>サトイモ属
英名:taro(ターロゥ)、eddo(エドゥ)
別名:タロイモ、タイモ、ハタイモ、イエイモ



貯蔵性の高い里芋。収穫後に保存され、今では年中手に入るが旬は秋から冬にかけて。独特のぬめりは、加熱することで粘り気が出てくる。洗って切り込みを入れてから茹でると、皮が剥きやすくなるのでおすすめ!




illustration:Mana Hasegawa