お野菜手帳「三太郎大根」

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今目の前にある野菜、さて、葉っぱを食べているのか根っこを食べているのか?
はたまた茎?実?私たちは毎日食べている野菜について、
どれだけのことを知っているだろう?
本当はちゃんと知らない野菜のことを調べてみた。
この『お野菜手帳』を読んだら、あなたも野菜についてちょっと詳しくなれるはず。

  • Photo:

    Ayumu Takeichi

  • Text:

    Mana Hasegawa

#025 「三太郎大根」

大根という野菜は、日本の文化や食の歴史とは切っても切り離すことのできない存在だ。原産地は地中海沿岸といわれているが、日本には弥生時代に渡ってきた、かなりの古参!そして日本にきた大根は、世界でも類をみない多様性を生むことになる。

大根には、「地ダイコン」と呼ばれる日本の地域ごとに生まれた大根の種類も多い。「地ダイコン」の中には、とてつもなく長いものや丸っこいものまで、形も長さも多種多様!そして「地ダイコン」の特徴から、その土地の時代背景から歴史、人々の暮らしも見えてくる。

大根について調べてみる。

分類:アブラナ科>アブラナ属>ダイコン種
英名:Japanese radish
別名:おおね、すずしろ

紹介する『三太郎大根』は、一般的な青首大根よりも短くて小ぶりの大根だ。切った断面は真っ白。辛味も少なく、味もしみこみやすい。家庭菜園でも育てやすく、煮て美味しい大根としても人気が高い!

保存方法

葉っぱ付きの大根は、葉の方に栄養や水分が奪われ、味や風味が落ちる原因にも。葉っぱ付きの大根を手に入れた場合は、葉っぱの付け根を残して早めに葉を切り落とすのがおすすめ!カットした大根は、キッチンペーパーに包んでから保存袋に入れて野菜室へ。

お味噌汁や鍋の具材としてすぐに使えるように、小さくカットして冷凍保存しておくのも便利。

美味しい食べ方

『三太郎大根』は、食べ切りやすいサイズ。1本まるっと、1〜2人家族の料理でも活用しやすい。ツナとあえて大根サラダにしてもよし、もちろん煮ても美味しい!

大根は葉っぱに近いほど甘みが強く、先端に向けて辛味が強くなる。サラダや漬物には、葉っぱに近い上部を使ったり、辛めの大根おろしにしたければ先端部分を使ったり。調理方法と辛味の好みに合わせて、大根の使う部分を調整してみるのも楽しい!

冨澤ファームの三太郎大根。1〜2人暮らしでも食べ切りやすい、ぽってりフォルム




illustration:Mana Hasegawa