お野菜手帳「プチトマト(フラガールオランジェ)」

feature

今目の前にある野菜、さて、葉っぱを食べているのか根っこを食べているのか?
はたまた茎?実?私たちは毎日食べている野菜について、どれだけのことを知っているだろう?
本当はちゃんと知らない野菜のことを調べてみた。
取り上げる野菜は、CSA LOOPで受け取った越渕農園の野菜の中から毎月ピックアップ。
この『お野菜手帳』を読んだら、あなたも野菜についてちょっと詳しくなれるはず。

  • Text:

    Mana Hasegawa

#008 「プチトマト(フラガールオランジェ)」

赤いプチトマトと一緒に並んだ、黄色いプチトマト。トマトっぽくない細長い楕円形。瑞々しさを感じる濃い黄色い皮は、噛んだらプチッとジューシーに違いない。名前を聞くと「フラガールオランジェ」というらしい。その可愛らしい名前に心も踊る。

キャッチコピーは『一口食べたら踊り出しちゃう甘さ』。映画「フラガール」で有名なスパリゾート・ハワイアンズのある、いわき市のトマト農家でできたのが名前の由来だとか。ちなみに赤いミニトマトは「フラガール」、黄色いミニトマトは「フラガールオランジェ」。

その見た目もあいまって、野菜というよりはフルーツにも見えてくる。ミニトマトにも種類がたくさんがあるが、その中でも糖度が高く甘い品種だ。皮も柔らかく、程よい酸味が甘さを引き立てる。フルーツ感覚で冷やしてパクパク食べたい!

トマトについて調べてみる。

分類:ナス目>ナス科>ナス属>トマト
英名:tomato
イタリア:pomodoro(ポモドーロ)
別名:唐柿(とうし)/赤茄子(あかなす)/小金瓜(こがねうり)/珊瑚樹茄子(さんごじゅなす)

トマトとナスの花は形が似ている。トマトはナス科の植物なことに納得だ。小さなトマトのことを日本では『プチトマト』と呼ぶが、これは和製外来語なので日本でしか通じない。英名は「cherry tomato(チェリートマト)」。

一般的に路地で育てるトマトの旬は、夏の6月〜9月。ちなみに、トマトは“夏の季語”の一つだ。一方ハウスで栽培されたトマトは、冬から春にたくさん出回ることから、冬〜春がトマトのもう一つの旬とも言われている。

栽培期間

フラガール・オランジェは草の勢いも強く、育てやすい品種。地植えだけではなく、プランターなどでも育てられ、ベランダ菜園にも向いている。種を購入する他、苗でも売っていることがあるので、家庭菜園でも挑戦しやすい。
ヘタは、実が熟すと簡単にとれる。収穫する際は、ヘタを残して実のみ採るのがおすすめ!

美味しい食べ方

サラダにのせて食べてみたが、その甘さにびっくり。むしろ、ドレッシングなんてかけないでそのまま食べたい!よく冷やして、フルーツのようにパクパク食べたいと思えるミニトマト。皮が柔らかいので、日持ちはしづらいかも。鮮度の良いうちに、早めに食べ切るのがベスト◎




illustration:Mana Hasegawa

越渕農園

住所:

千葉県柏市