お野菜手帳「ニンジン(ベーターリッチ)」

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今目の前にある野菜、さて、葉っぱを食べているのか根っこを食べているのか?
はたまた茎?実?私たちは毎日食べている野菜について、どれだけのことを知っているだろう?
本当はちゃんと知らない野菜のことを調べてみた。
取り上げる野菜は、CSA LOOPで受け取った越渕農園の野菜の中から毎月ピックアップ。
この『お野菜手帳』を読んだら、あなたも野菜についてちょっと詳しくなれるはず。

  • Text:

    Mana Hasegawa

#003 「ニンジン(ベーターリッチ)」

なかなかスーパーでは見かけない葉っぱ付きニンジン。鮮やかなオレンジ色に、瑞々しい葉っぱのコントラストは、採れたての鮮度の良さを感じる。越渕さんいわく「もう、ニンジンも終わりかな」ということで、次にお目見えするのは秋から冬頃か…。

今回受け取った「ニンジン(ベーターリッチ)」は、種まきの時期が広い。つまり、食べられる時期も長い。すっきりとした甘みがあり、熟す前の柿に味が似ているという人もいるとか。ニンジン特有のくさみやエグ味が少なく、ニンジン嫌いの方でも挑戦しやすい品種かも!

ニンジンについて調べてみる。

分類:セリ科>ニンジン属
英名:carrot
別名:菜人参(なにんじん)、人参菜(にんじんな)、畑人参(はたにんじん)

根の断面、芯まで鮮やかな色をしているのが特徴。この色の濃さは、栄養素(色素)の一種であるカロテンがたっぷり入っている証。特にβ-カロテンが他のニンジンよりも多く含まれていることが分かった、甘く栄養価も高いニンジンである。

栽培期間

6/11に受け取った「ニンジン(ベーターリッチ)」の種まきは、3/12。ベーターリッチは、暑さや寒さに強く、とう立ち(花を咲かすための花芽のついた花茎が伸びてきた状態のこと)が遅いという特徴がある。とう立ちした野菜は筋っぽくなってしまうため、一般的にはとう立ち前に収穫する。

周年栽培でき、家庭菜園でも挑戦しやすいベーターリッチ。最初の発芽が上手くいけば、育てやすい。ポイントは、種を蒔いたら土を乾かさないようにすること!水やりが大切。

保存方法

ニンジンの保存は、ペーパータオルや新聞紙に包み、冷蔵庫で保存がおすすめ!ニンジンは水分が付いていると腐りやすい。保存する際は、袋から出すのがポイント。さらに乾燥にも弱いため、育った土の中のようにペーパータオルや新聞紙で乾燥を防ぎ、冷蔵庫の中に立てて保存すると保ちが良くなる。

冷凍して保存も可能。ニンジンを冷凍して解凍した場合、食感が変わりやすい。薄切りにすると気になりにくくなる。料理の用途に合わせて、いちょう切りや細切りにしてから冷凍保存すると、料理の際も使いやすい!

美味しい食べ方

「ニンジン(ベーターリッチ)」は、加熱調理してももちろん美味しいが、ジュースやサラダにしても美味しくいただける。その鮮やかなオレンジ色を生かして、キャロットラペにしても良し、甘みを生かして塩・胡椒でシンプルに炒めても良し◎

葉っぱも美味しく食べられて、栄養素もたっぷり。葉っぱは日持ちしないので、できるだけ早めに食べ切るように!天ぷらや胡麻和えに使っても美味しいが、おすすめは“ふりかけ”。白米がすすむ、ご飯のお供にもってこい!




illustration:Mana Hasegawa

越渕農園

住所:

千葉県柏市