【CSA LOOP】冨澤ファーム×野菜と酒 Sprout

feature

困った時は助け合い、嬉しい時は分かち合う。
CSA LOOPとは、野菜と堆肥の資源循環をおこなうと同時に、
消費者と農家、拠点となるカフェなどで、人と人が交流しながら、
持続可能な循環する場と営みをつくっていく仕組みです。
都内十数ヶ所ある拠点で、毎月行われている「野菜の受け渡し」の様子から
普段のCSA LOOPでの交流を覗いてみましょう!

  • Photo:

    Ayumu Takeichi , Hitomi Morisawa

  • Text:

    Mana Hasegawa

農家|冨澤ファーム

プロフィール
冨澤ファーム|冨澤剛さん
東京都三鷹市で、農家・4代目として野菜をつくっている冨澤さん。育てているのは、美味しい野菜“だけじゃない”。「畑のオープンキャンパス」を開き、毎月1回の農業体験を開催している。作業を手伝いに来た人は、体を動かしてリフレッシュ!また、冨澤さんと話すと悩み事が飛んでいくという声も多数。職業は「人を笑顔にする」こと。

HP
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土のにおいに誘われて|冨澤ファーム

2024年2月「野菜の受け渡し風景」

東京・赤坂見附駅から歩いて1分ちょっと。周りには国会議事堂をはじめとする官庁街が集まり、TBSや大手広告代理店本社も軒を連ねる、人と情報が行き交う街です。冨澤ファームの野菜受け渡し拠点は、赤坂みすじ通りの一角にある『野菜と酒 Sprout』です。

『野菜と酒 Sprout』は、たくさんの飲食店が並ぶ赤坂みすじ通りではめずらしい、野菜料理メインの酒場。毎月第2土曜日に受け渡しをしており、旬の野菜を使った美味しいランチが食べられますよ!

冨澤ファームの旬の野菜が並ぶカウンター



元々、冨澤さんと拠点『野菜と酒 Sprout』の大越さんはお知り合い。アットホームな空気が流れる

この日のランチは、「プチヴェールのロースト バルサミコ酢合え」と「葱(ネギ)とチーズのクリームパスタ」。冨澤ファームから届いた野菜を使ったメニューからも、冨澤さんと『野菜と酒sprout』オーナー・大越さんの仲の良さが伺えます。

会員さんも野菜の美味しさにびっくり!「この甘い野菜は何?」と大越さんに質問する姿も。大越さんと冨澤さんのタッグにより、採れたての新鮮な野菜だからこその甘み、素材を生かした料理が並びます。

「やさいのケーキ」が「“さ”やいのケーキ」になってしまったというチャーミングなラベル

冨澤ファームの野菜ラインナップには、“野菜のパウンドケーキ”も!原材料のはじめに“野菜”が記載されるほど、冨澤ファームの野菜をふんだんに使用。野菜本来の甘みや旨味がぎゅっと詰まっています。

中には江戸東京野菜の「のらぼう菜」が並び、東京で農業している冨澤さんならではの野菜チョイスが楽しめます!

冨澤ファーム「2月の野菜ラインナップ」
1.ブロッコリー
2.葱(ネギ)
3.三太郎大根
4.ホウレンソウ
5.小松菜 
6.カブ
7.野菜のパウンドケーキ (キウイ・さつまいも・キャロット)
8.プチヴェール(3〜4人暮らし用プランご利用者のみ)
9.のらぼう菜(3〜4人暮らし用プランご利用者のみ)

冨澤ファームで広がる人との繋がり。会員さん同士の交流が盛ん!



共通の知人が営むアイスクリームを会員さんがお裾分け。みんなでアイスを味わう時間も

冨澤ファームが、毎月第4土曜日に開催している『畑のオープンキャンパス』も3年目に突入!参加者が一緒に農作業をしながら、「野菜がどうやって育つのか知りたい」「農に興味のある人と繋がりたい」そんな想いを持つ人を繋ぎ、たくさんの笑顔をつくってきました。

農家になる前は教師になりたかったという冨澤さん。最近は『畑のオープンキャンパス2.0』とアップグレードして、講師をお招きしながら第一次産業関連の面白い情報を学べる場づくりもスタートしています。
「食が好き!」「季節ごとに変わる畑の顔を見てみたい!」、似た想いを持つ人が自然に集まるCSA LOOP。『畑のオープンキャンパス』に参加することはもちろん、一緒に他の畑イベントに参加するなど、会員さん同士の交流も深まっていますよ!

拠点|野菜と酒 sprout

プロフィール
野菜と酒 sprout|レストラン
赤坂見附ではめずらしい、野菜料理がメインの酒場。野菜づくりと食のプロが本音でおすすめするのは、今食べて欲しい“旬”の野菜!夜な夜な心を込めたシンプルで美味しい野菜料理を、カウンターキッチンからダイレクトにご提供。新鮮な野菜を主役に、美味しいお酒もすすむ楽しい夜が過ごせるお店。

Instagram
住所:東京都港区赤坂3-19-1 東京農村ビル1階



オーナーの大越さんは、シェフでありファーマーでもある“シェファーマー”!そんな大越さんが畑の空気や農家さんの想いを感じられる場所としてつくったのが、『野菜と酒 sprout』です。

店名のsprout (スプラウト)には、「新芽」「芽吹く」という意味があります。新鮮な野菜と美味しいお酒とともに、人と人との新しい「新芽」が芽吹くように、そんな想いでお店に立つ大越さんから、メッセージをいただきました!

『野菜と酒 Sprout』オーナーの大越さん

CSA LOOPの拠点になったことでお店への変化や会員さんとの交流エピソードはありますか?



「もともと、赤坂に『野菜と酒sprout』を出店する前は、青山でお店を構えていました。その時にも、CSA LOOPの冨澤ファーム野菜受け渡し拠点地としてお店を使って頂いていました。
CSA LOOP内の交流として、月に1回ペースで冨澤ファームに援農をしに行ったり、昨年の10月にはみなさんとバーベキューを開きました。冨澤ファームの採れたて野菜の美味しさに賑わいましたね!
冨澤さんと僕は、ともに笑顔のバトンを繋いでいくパートナーで、CSA LOOPで来てくれる方たちは僕にとってお客さんでありながら仲間でもあるんです。冨澤さんをはじめ、みなさん“人との交流を大事にしている仲間”ですね」

野菜のことを知るともっと美味しい!ぜひお店で旬の野菜をお腹いっぱい味わってみてください






CSA LOOPとは、CSA(地域支援型農業)とLOOP(食循環)を掛け合わせた新たな仕組みです。野菜と堆肥の資源循環をおこなうと同時に、消費者と農家、拠点となるカフェなどでの人と人の交流、持続可能な循環する場と営みをつくっていく場所です。
「CSA LOOP」の詳細はこちらから!

CSA LOOPの会員募集などの新情報は随時、Instagram、またはこちらのメディア記事で更新していきます。ご興味ある方はぜひ、フォローしてお待ちいただけると嬉しいです!


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