【CSA LOOP】&FARM YUGI×WOODBERRY COFFEE 荻窪店

feature

困った時は助け合い、嬉しい時は分かち合う。
CSA LOOPとは、野菜と堆肥の資源循環をおこなうと同時に、
消費者と農家、拠点となるカフェなどで、人と人が交流しながら、
持続可能な循環する場と営みをつくっていく仕組みです。
都内十数ヶ所ある拠点で、毎月行われている「野菜の受け渡し」の様子から
普段のCSA LOOPでの交流を覗いてみましょう!

  • Photo:

    Mana Hasegawa

  • Text:

    Mana Hasegawa

農家|&FARM YUGI

プロフィール
&FARM YUGI|大神辰裕さん
豊かな里山の原風景が残っている八王子堀之内・昭島の農場で、年間約40品目の野菜を栽培。「つなぐ農業を、つくる」をスローガンに掲げ、農業と人、人と人、人と地域を、農業を通じてつなぎ、一方通行ではない関係性を目指している。里山の中に巣箱をおき、養蜂も行っている。

HP
Instagram

↓農家さんのお人柄、畑の様子も分かる関連記事もぜひ、一緒にご覧ください!
土のにおいに誘われて|&FARM YUGI

2023年12月「野菜の受け渡し風景」



荻窪駅から10分ほど歩くと、青梅街道の道路沿いにガラス張りの開放的な建物が見えてきます。入り口には観葉植物が飾られ、笑顔の爽やかなスタッフさん達が出迎えてくれる人気カフェ・WOODBERRY COFFEE 荻窪店。そこの店先が&FARM YUGIの野菜受け渡し拠点です。

カフェの入り口横、店先に並ぶ見慣れない野菜に興味津々の通りすがりの人たち。野菜受け渡しの日曜日の朝は、わんちゃんと一緒にコーヒーを楽しむ人もいたり、自転車で訪れる人もいたり。ゆったりとした時間の流れる中、&FARM YUGI・大神さんが出迎えてくれます。

立派なネギに皆さん嬉しそう!自転車でいらっしゃる会員さんも多いです



今月の野菜を案内しながら、「最近は忙しいですか?」「来月は餅つきのイベントを開催しようと思っているんです」と会員さん1人ひとりと近況を話す大神さん。

「初年度は2023年度の倍の会員さんがいらっしゃったんです。今年は10名前後なので、毎月の受け渡しの時は皆さんとよりゆっくり話せるようになりました。自分たちと会員さん、少しづつお互いに心地の良い関係性づくりができているように感じます」
その言葉通り、今年は会員さんとランチ会をしたり、畑でさつまいも掘りを開催したりと定期的にイベントを開催していた&FARM YUGI。(イベントレポートはこちらから)「今後はもっと、会員さんからの“こんなことがしたい”を実現していきたいです!」とのこと。ぜひ、皆さんの『やってみたい』を大神さんに話してみてください!

袋の中には、&FARM YUGIのはちみつが。はちみつ有りのプランを選ばれた方へお渡ししている



ラベルの数字は、はちみつを採取した日付。日付ごとにはちみつの味も異なる





&FARM YUGIは畑だけではなく、里山もある農家さんです。そこで採取されたはちみつも一緒に受け取れるプランがあります。ミツバチが集める花の蜜によって、味や香りが変わるはちみつ。ラベルの数字ははちみつを採取した日付になっており、日付ごとに味の違いを楽しめますよ!

&FARM YUGI「12月の野菜ラインナップ」
1.  春菊
2.  小松菜
3. ほうれん草
4. ミニ白菜
5. 紅しぐれ(ダイコン)
6.ネギ
7.ジャガイモ
8.はちみつ(はちみつ有りプランご利用者のみ)

一般的な紅しぐれ(ダイコン)のサイズよりも大きい!





「毎回お渡しする野菜の種類や量は、悩みます。本当はたくさんお渡ししたい気持ちもあります。が、たくさんもらっても新鮮なうちに食べきれないかも、と心配される方も多いように感じます。皆さんが気後れしない、けど楽しめるラインナップになっていたら嬉しいです」

この日受け取りに来た会員さんがミニ白菜を手に取り、「食べ切りやすいサイズですね!」と一言。大神さんの意図が伝わっているのを感じた瞬間でした。一方で、一般的なサイズよりも大きい紅しぐれ(ダイコン)が並んでおり、大神さんの遊び心も垣間見れました。

野菜の受け渡しをしながら、近況を話す大神さんと会員さん




拠点|WOODBERRY COFFEE 荻窪店

プロフィール
WOODBERRY COFFEE 荻窪店|ロースタリーカフェ
WOODBERRY COFFEEでは世界各国から選び抜かれたサスティナブルで、個性溢れるコーヒーを販売している。旗艦店である荻窪店は、1Fと2Fはロースタリー兼カフェスペース。地球にも体にも優しい、オーガニック&ヘルシーなブランチも人気で、ヴィーガンオプションも多数取り揃えられている。街にとって「無くなっては困る」お店を目指し、ついつい足を運びたくなるおもてなし心がたくさん詰まっている。

HP
Instagram
住所:東京都杉並区桃井1-2-2



&FARM YUGIの受け渡し拠点は、カフェ・WOODBERRY COFFEE 荻窪店。日によって扱う豆が変わり、味や風味、香りの違いを教えてくれます。細かいところへの思いやりとホスピタリティ溢れるスタッフの皆さんによる、気持ちの良いコーヒー体験ができる場所です。そんな人気店の店長・新里さんに、メッセージをいただきました!

「&FARM YUGI」の大神さん(左)、「WOODBERRY COFFEE 荻窪店」店長・新里さん(右)



CSA LOOPの拠点になったことでお店への変化や印象的な会員さんとの交流エピソードはありますか?



「WOODBERRY COFFEEでは、オーガニック食材を贅沢に使用したブランチメニューやヴィーガンレシピの焼き菓子やケーキを多数用意しているだけでなく、世界中から厳選したサステナブルなコーヒーも豊富に取り揃えております。

サステナブルな取り組みを通して活動するCSA LOOPとはとても親和性を感じていて、会員さんはWOODBERRY COFFEEにも興味をもってくださりますし、その逆もまた然り。拠点として使っていただくだけではない広がりを感じています。
受け取りに来られたお客様が、他のメンバーのお客様とコーヒー片手にお話をされている姿もあり、ローカルコミュニティの場として利用していただけるようになっているんだなぁと嬉しい限りです」

天気の良い日は、4階の屋上もおすすめ!ひらけた空の下、日向ぼっこしながらコーヒーを楽しめます



WOODBERRY COFFEEのコーヒーを味わいながら、ゆっくりと始まる日曜日の朝。旬の野菜を農家さんから直接受け取り「さぁ、今日は何を食べようか」と考えながら帰る。毎月の野菜受け取りの日が楽しみになるような、繋がりが生まれつつあります。



CSA LOOPとは、CSA(地域支援型農業)とLOOP(食循環)を掛け合わせた新たな仕組みです。野菜と堆肥の資源循環をおこなうと同時に、消費者と農家、拠点となるカフェなどでの人と人の交流、持続可能な循環する場と営みをつくっていく場所です。
「CSA LOOP」の詳細はこちらから!

CSA LOOPの会員募集などの新情報は随時、Instagram、またはこちらのメディア記事で更新していきます。ご興味ある方はぜひ、フォローしてお待ちいただけると嬉しいです!

CSA LOOPという営み
65POST
読む記事の連載